2009年7月26日日曜日

小川 BR-1 (by han)

つらく楽しい小川のレースです。今年のBR-1のエントリは127名と、昨年のBR-2比べて大幅増です。しかも、昨年の旧BR-1(激速)で完走した選手が数名入っていたり、ヒルクライムで有名なイナーメの筧選手がいたりして、大幅にペースアップすることは間違いなしです。昨年と同じペースで走っていては脚切りでDNFの可能性があります。よって、順位はともかく、まずは無事に完走できるかが問題です。

序盤、小川街中のパレード走行があるのですが、先導車のペースが変わるとタイムラグで集団に波及するため、集団後方は結構危険なのです。今年はむらさんと鮎ちゃんが前の方にスタート位置を確保してくれたため、危険は少なかったのですが、なぜかERのパレードが逆走をしており、あわや正面衝突というシーンもありました。こういう部分はきちんとやってもらわないと困りますね。むしろ周回コースに入って正式スタートとなった後の方が安全に走れます。

1周目、序盤のユル上りは集団に埋もれて楽に走ります。むらさんは先頭をガンガン引いていて、かなり調子が良さそうです。昨年同様、ERの選手が追いついてきますが、ERは初めに気合を入れて1分差のBRの集団に追いつき、利用する方が賢いですね。超人倶楽部のバモさんも追いついてきて、言葉を交わします。本格的な登坂が始まると、集団がばらけますが、無理して着いていくことはしません。ある程度、下りで追いつけることはわかっているので、序盤はできるだけ温存します。しかし、今日は蒸し暑いですね。体から嫌な汗が吹き出します。

予定通り、下りで集団に復帰し、2周目に入ります。まだまだ集団は大きく、ユル上りは楽に走れます。しかし、登坂に入るとかなりきつくて、軽いギアを多用して乳酸を抜きます。集団はかなりばらけて、先頭がどの辺なのかまったくわかりません。むらさんも少し遅れたようです。下りで追いつける位置であれば良いのですが、ヤバい状況になりました。しかし、先を考えると、まだまだ温存しておく必要があります。

下りに入り、しばらくすると、先に集団のお尻が見えてきました。最後尾はイナーメの筧選手のようです。ということは、これがメイン集団?でしょうか。むやみに脚を使わず、一気に追いつかずに、ちょうど下りきったあたりで連結できるように省エネで下ります。下りきった最後の右コーナーで、連結完了しました。

集団にはERのトップ選手が何名か混じっており、混走となりましたが、これが最終周回となるER選手に心置きなく走ってもらえるよう、集団の先頭に集まってもらいます。あずみのの萩野選手にも声をかけます。そして、登坂が始まる付近では意図的に見送るようにしました。ということもあって、3周目のBR集団のペースはかなり抑えたものになりました。筧選手から「きついですよね~」と話しかけられましたが、その息遣いからはとてもそのように見えませんけど...。

集団の先頭でコントロールラインを通過し、補給を受けとります。冷えたボトルに生き返った思いがします。下りに入る手前でむらさんが先頭に飛び出しますが、先頭で下るのは嫌だったので助かりました。むらさんは先頭で私を引いてくれるご厚意だったのですが、あまりに速いので、追いつくために脚を使わねばなりません。さすがエリートライダーです。そういう意味ではありがた迷惑的な部分もなきにしもあらずでしたが(笑)、チームメイトと連結して走るのはとても気持ちの良いものでした。この下りで集団は少しばらけたようです。そして、雨がパラパラと落ちてきました。

一番下の診療所連続コーナーもむらさんがあまりに速くて、少し間隔が開いてしまいました。ユル上りに入ったところでは、50m程の差になっていました。入賞ラインであれば、ここでは追わずに後続を抑えるところですが、微妙な位置なのでやはり追いついておくべきだろうと、後ろの2人を促して3人で回します。しばらくして追いつきますが、ここでむらさんは大分脚を使ったと思います。

サルサの江下選手がMotoに寄って状況の確認をすると、我々は第2集団で、先頭1名が第1集団から4分の逃げ、前方40秒に6名の第1集団とのことです。「40秒はちょっと無理だよねえ」と顔を見合わせてガックリします。筧選手も追いついてきて、4回目、最後の登坂に入ります。前方に第1集団が見えたこともあって、少し活気が出てきました。むらさんはまだまだ元気で、先頭をきって上り始めます。このまま行ったら恐るべしと思いましたが、さすがにペースが落ちてきて、他の選手と共にパスしていきます。しかし、自分も限界なので、筧選手、江下選手のペースについていけません。せっかくむらさんに引いてもらったのに申し訳ないです。

そのうち単独走行となってしまい、気持ちが切れかけますが、後ろを振り返ると、少し離れてむらさんが見えます。その姿からは、あきらめないオーラを感じます。ここでガクッと落ちるようではダメ人間になってしまうと自分に言い聞かせ、気合を入れ直します。その後も時々振り返って、ゾンビのように迫ってくるむらさんから力をもらいます。おそらくむらさんも、自分が視界に入っていることで頑張れている部分があると思います。今回は、随所にチームメイトのいる心強さ、ありがたさをハッキリと感じました。

残念ながら、前の選手に追いつくことはなく、そのままゴールラインを12位で通過しました。むらさんは8秒遅れの13位でした。事前に予想した通り、昨年よりも明らかに速いペースとなったため、BR-1、ER共に完走者は24名ずつというサバイバルレースでした。

地元ということもあり、今年も大応援サポート部隊には大変お世話になりました。受け取ったボトルが冷えていたことにはとても感動しました。本当にありがとうございました。

2 件のコメント:

いさくん さんのコメント...

毎度、気合のこもったレースを走れていると感心しきりです。
あえて「完走おめでとうございます」です。

han さんのコメント...

いささん:
思い返せば楽しいレースでした。小川はヒルクライムだけではないので、山岳王決定戦ってことで面白いです。いつか入賞したいですね。