2008年6月15日日曜日

富士あざみラインHC BR-2 (by han)

BR-1 S5選手のゴール前渾身の走り 速すぎてピンボケ

今回、快レーシングからはBR-1のS5選手、BR-2のむらさんと私の3名が参加です。むらさんとは、前日の土曜日に乗り合わせて現地に向かうことになっていましたが、私はその直前までギアの調整をしていました。というのも、金曜日に25Tを入れて、土曜日の早朝に軽く乗ったのですが、どうも変速の調子が悪いのです。帰宅後調整を試みるも、さらに不調度が増していきます。一か八か、アウターケーブルを外してグリスアップしたところ、何とか使えるレベルになったので一安心でした。不調なままレースにのぞむのは、精神衛生上、良くないですからね。

一宮御坂インターで降りてから、一般道で向かいますが、富士吉田や湖周辺で渋滞にハマり、意外に時間がかかってしまいました。おまけに要項と受付場所が違っており、受付を終えたのは締切時間の3分間でした。むらさんが試走すると言うので、朝走ってきた自分も付き合うことにします。出発前にいじったギアの調整を入念にチェックしながら走ります。スタート後、しばらく直線が続きますが、見た目以上に上っており、嫌な感じです。3kmほどで曲がり始めるようですが、そこまで行かずに軽めで止めておきます。むらさんはその先まで行ったようです。

その後、小山の道の駅に移動し、コンロで焼肉をしながらの晩ご飯です。一人の場合は暇すぎて困るところですが、メンバーが一緒だと楽しく過ごせますね。晩飯後、風呂に入りたくて小山のゆったり湯へ向かったのですが、すでに閉店していたため入れず、それだけが残念でした。宿泊は会場に戻り、自分は車中泊、むらさんはテント泊です。車中泊も3度目ともなれば慣れたもので、快適に朝を迎えることができました。

どれぐらいアップをするか悩むところですが、裏乗鞍で心拍が上がらなかったのはアップのやり過ぎかもと思い、今日は軽めにしておきます。30分固定ローラーに乗りましたが、心拍を2回ほど上げるだけにしておきました。その後コースに出てダラダラと走りますが、前日よりも脚は軽く、調子は悪くなさそうです。

今回のBR-2のエントリは132名、前から3列目ぐらいに並びます。むらさんは私の真後ろに並んでいます。すぐ前にはFitteのI沼選手とA藤選手がいるので、いろいろと雑談しながらスタートを待ちます。A藤選手のホイールは必殺兵器のハイペロン! 3万円台の手組ホイールで並んでいる私はそれだけで弱気になりそうです。S5選手も様子を見にきてくれました。そして、いよいよレースが始まりました。

スタートは少々もたつきましたが、まずまずの位置に着けました。様子を見ながら、徐々に上がることにします。調子はまずまずのようで、それほどきつく感じません。裏乗鞍の反省と、噂に聞く激坂に備えて、あまり前には出ないようにします。途中、F(t)のT崎さんが一声かけながら軽快に抜いていきましたが、無理せず見送ります。長い直線の終わりになっても先頭集団はそれほどバラけず、私は10番ちょっとに着けていて、
心拍もいい感じで上がっているのでこのまま行きたいところです。

緩いつづら折りがしばらく続いた後、ついに噂の激坂セクションが始まりました。ギアは一気に34-25Tに固定です。ひそかに自分は激坂が得意のように思っていたのですが、まったく不得意であることがここで発覚しました。ずるずると前走者との差が開き、何人かに抜かれていきます。ちょっと前にA藤選手が見えるので、あまり離されたくないのですが、どうにも前に進みません。蛇行しながら上る選手が何人も見えますが、私は蛇行する余裕すらないので直登します。

しばらくダンシングのまま頑張りますが、厳しい勾配は容赦なく続きます。どんどん脚が終わってきて、止まってしまおうかとすら考えました。そのうち順位のことなどどうでもよくなってきて、とにかく上り続けることを考えます。シッティングにしたくとも、そのきっかけすら掴めない感じです。勾配の隙を見てシッティングにすると、今度は立ち上がるきっかけが掴めません。とにかくひたすら我慢するしかありません。

給水ポイントで水を受け取っても飲み込む余裕がなく、口に含んでそのまま吐き出します。激坂で感覚が麻痺しているため、勾配が緩くなると下りになったように感じてアウターに突っ込みます。

中盤から後半にかけては、4〜5人のパックができましたが、まとまって走っているというより、それぞれのペースでなんとなく一緒になっている感じです。A藤選手も前に出たり後ろに下がったりしています。そのうち、1分後にスタートしたBR-3の先頭の選手に抜かれました。程なくして一般エキスパートクラスのトップ2名(Aダム選手含む)が抜いていきました。

このころになると、あまりの激坂故に追い込めない分、心臓には余裕ができてきました。A藤さんに"Aダムさん速いな〜"と言うと、"もう吐きそう"との答えが...。確かに先ほどから咳き込みが聞こえ、苦しそうにしています。私もレース中に気持ち悪くなることがよくありますが、今日は朝飯を控えめにしたせいか大丈夫でした。その後、A藤選手は本当に吐いたそうです。

後半、多少余裕が出てきたものの、かと言って頑張って前を追うほどの力も気力もありません。勾配が緩くなり、そろそろゴールが近づいてきた感じがします。ようやく順位のことに頭が回るようになりました。何となくですが、現時点では15〜20位の間だと思われます。20位以内はキープしたいので、これ以上、抜かれると危険です。前にはカミハギの選手が一人、後ろにも選手が着いています。裏乗鞍のときもそうでしたが、初めてのコースだと、しかけるべきポイントがわからないから困ります。

すると後ろから一人飛び出し、私とカミハギの選手を一気に抜いていきました。いよいよゴールが近いと思われます。パイロンが見え、右コーナーが近づいてきます。そう、この場所はTOJのビデオで見たことがあるため、ここを曲がればゴールだと確信しました。私も最後の力を振りしぼり、カミハギの選手をギリギリでかわしてゴールに飛び込みました。

結果は17位 (51分34秒) でした。今回は、実力相応だったと思います。体調も良かったし、悪い走りではなかったので納得しています。
裏乗鞍でご一緒したシルベストのS井選手ともお疲れ様の握手をしました。程なくしてむらさんもゴールに飛び込んで来ました。昨年より3分もタイムを縮めたとのことで、ホントにすごいことです。

ゴール後はいろいろな人とおしゃべりしながら過ごします。先頭集団で行ったT崎さんはなんと4位。やっぱりというか当たり前というか、モノが違う感じです。あづみののN井さんや、FitteのI沼さんと話しているうちに、BR-1のゴールが近づいてきました。S5さんの勇姿を拝むべく、ゴール横に移動します。

大きな歓声とともに、トップの狩野選手がゴールに飛び込んで来ました。42分台ってモーターでもついているんじゃないでしょうか。プロの選手がゴールする中、S5さんがどれぐらいでくるのか注目です。そしてどよめきの中、すごいスピードで緑色のジャージが飛び込んで来ました。応援するよりシャッター切るのがやっとでした。詳細はS5さんのレポートに書かれることでしょう。

BR-1 優勝の狩野選手

ウイリーしながらのゴールパフォーマンス

さて、しばらくレースが続いたので、小川村までレースはお休みする予定です。さすがに気持ちが続きません(お金もですが)。今後も長く続けていくために、無理せずマイペースでやっていきたいと思っています。

2008年6月1日日曜日

裏乗鞍HC BR-2 (by han)

hanです。初めてのBR-2でのレースとなる裏乗鞍、さて、どれぐらい走れるでしょうか。木祖村後、食べまくっていたため体重は増えていて、大きな不安要素となっています。当日受付不可とのことでしたので、前日入りして受付しましたが、エントリーリストを見ると、BR-2は174人もいます。"しらびそ"の時は100人ぐらいだったので今回もそうかなと思っていたのですが、甘かったです(←修正:リザルト確認したら、74人の間違いでした)。考えてみれば、関西の人が多いんですね。東海北陸道を使えば関西や北陸からのアクセスは便利なんですね。

夜は道の駅で車中泊をしました。ところが、何かが上からのしかかってくる感覚にて目が覚めます。何もないことを確認し、再度寝ましたが、再び何かがのしかかってきます。霊感はそんなに強くないのですが、いわゆる"あれ"の可能性大です。ちょっとやばいので、車を移動しましたが、それからはぐっすりと寝られました。

当日は少し早めに現地入りし、みっちりとローラーに乗ります。心拍も180まできっちり上げました。出走サイン後はダラダラとコースを走り、スタート間近になって召集場所に向かいます。Jグランプリ上位のチームは優先的に前の方に並べるんですね。そんな特権があるなんて知りませんでした。召集場所はコースから横に入った駐車場のような場所で、おそらくスタート直前にコースの方に出て並ぶのだと思っていましたが、一向にその気配がありません。まさか、このままスタートでしょうか。いきなり道に出て右折するのは危ないと思うのですが...。

そしてそのままスタート。危ないのでクリートを嵌めずにゆっくりと右折します。それから踏んで行きましたが、今日は上手にスタートできました。最初からトップ集団に着くつもりでしたので、順調に前走者をパスしていき、10番手ぐらいに着きました。なかなかいい感じです。ペースは少々速いかなと思いましたが、序盤は6番手ぐらいまで上がったと思います。

ところが、毎度の事ですが、だんだんと苦しくなって、かなりヤバくなってきました。心拍計を見てみると、182と自分としてはかなり低めです。通常、ヒルクライムの時は190前後で走りますし、"しらびそ"の時も序盤は192でした。この低さでこの苦しさは何なんでしょうか。かなり不安になりつつ、そのまま先頭集団から切れて一気にペースが落ちました。

木祖村で大活躍されたFitteのA藤選手が抜いていきます。木祖村の時のように、ツキイチ君になりたかったのですが、その余裕はありませんでした。しばらくして、第2集団のラバネロのAディー選手、シルベストのS井選手、オーベストのE見選手、VientoのS野選手が抜いていきます。第2集団も見送るところでしたが、ようやく自分の走りのペースが戻ってきました。なんとか第2集団を視界に留めたまま、踏みとどまれそうです。現在の順位は10位ちょっとだと思いますので、20位以内はキープしたいところです。

しばらくは前との差が開きも縮まりもせずという状況が続きますが、前方で大きな選手が止まっています。ラバネロのAディー選手がパンクしたようです。気の毒に思いつつ、前を追います。そしてだんだんと差が詰まってきました。S野選手が結構きつそうで、中切れしかかっています。そのままパスしましたが、その前のS井選手、E見選手とはまだ差があります。一時的に縮まっても、また開いてしまいます。心拍計を見ると、180以下に下がっています。やっぱり低すぎます。心臓が大きくなったのなら良いのですが、2週間では大きくならないですよね〜。

視界が広がるところでは、遠くに先頭集団が見えます。随分と離れてしまったものです。そのうち勾配が急になってきて、次第に前の二人との差が詰まり始めました。後半に下り基調の直線があるようなので、そこを単独で走らないためにはそろそろ詰めておかないといけません。じわじわと詰めていき、ようやく追いつきました。しかし、追い抜くだけの余力はありません。

"まだゴールまでかなりの距離があるけど、あとどれぐらい上るのかな"と考えていたところで、下りに入りました。ちょっと牽制気味になって速度が落ちますが、S井選手が先頭のまま、引いてもらいます。途中、一か所グイッと上ってまた下り基調の平らになります。もしかしてゴールは近いのかもしれません。そしてS井選手がアタックしました。心の準備をしていなかったこともあり、まったく反応できません。やっぱりゴールは近いようです。E見選手もペースアップし、くっついて行きますが、ゴールはどこなんでしょう。ふとE見選手のペースが緩み、捲ってかわそうかと思ったら、すぐその先にゴールが見えました。入賞にも絡んでいませんし、ここで抜くのは漢ではないと思い、そのまま惰性でゴールしました。

結果、順位は12位でした(タイムは51:47)。"しらびそ"の時はBR-2と3とのタイム差はあまりなかったのですが、今回はかなりの差がありました。やっぱり甘くはないですね。BR-2の初戦としては上出来とも言えますが、何か出しきれなかった感が残るレースでした。帰りの車の中、悶々として、だんだんと悔しくなってきました。結果ではなく、その内容についてです。3人のパックになったとき、もうこのままゴールすればいいと思って消極的になってしまいました。前を追おうとか、その中で一番でゴールしようとか、積極的に仕掛けようとか、全然考えませんでした。本当にダメダメ君でした。次は富士山ですが、一度気持ちをリセットしてやり直しですね。