2009年5月25日月曜日

2days 木祖村 (by han)

快レーシングからは長野の本体と、サテライト?のチームふとももの2チームが出場しました。私はふとももの方で走りました。

・1日目 個人TT:

昨年と違い、ディープカーボンホイールとTTバーを投入しました。これでマイナス20秒だな、ウッシッシ、と思いましたが、去年と同じタイムで凹みました。

・1日目 ステージレース 81km:

集団の中でまったく動けずメイン集団ゴール。あまりに何もなかったので、書くことがありません。むらさんとたまにおしゃべりしながら、あと2~3周ぐらいかななんて言っていたらもうゴールでした。疲れもそこそこだったので、2日目こそは気合の走りをしようと決意したのでした。

・2日目 ステージレース 126km:

今年から新設されたOver40を密かに狙っていました。O-40トップのあづみのの大石さんとは個人TTの差で40秒弱あります。あづみののH野さんからは、大石さんは腰痛のため途中で降りるかもしれないと聞いていました。しかし、他力本願ではなく、メイン集団から40秒逃げて決めたいと思っていました。

レースが始まった途端、事前の決意はどこへやらでした。チームメイトの鮎ちゃんが積極的にポイントをゲットしている中、自分は集団から動けません。脚の状態もあまりよくはなく、力を入れるとつりそうなので、気をつけて走ります。

レース後半、主力どころの逃げが決まった後は、少しずつ前方を走るようにして、集団が小さくなることに期待します。最終周回では先頭も引きますが、どちらかと言えば失速気味です。こんな消極的な走りではダメだと思いつつも、動けませんでした。

最後、ゴール手前の急坂前にて抜け出しを図りますが、坂で大失速してしまいました。そして、そのままメイン集団でのゴールとなりました。

そんなしょぼい走りでも、なんとかO-40はいただけたのですが、走りの内容は昨年よりも悪かったと思います。自ら納得できるようないい走りをすることは、なかなか難しいですね。

サポートしてくださった皆さん、そして、このようなすばらしいレース環境を運営してくださった皆さん、ありがとうございました。

2009年5月18日月曜日

しらびそヒルクライム BR-1 (by han)

今季初となる実業団レースです。旧カテゴリでのBR-1昇格が年初に決まっていましたが、実業団の制度改変によってTR制が導入されたこともあり、今年は新BR-1カテゴリにて走ります。

一週間前に急性膵炎で高熱を出し、4日間の点滴の末、4kgも体重が減るという状況の中、一体どれぐらい走れるのかかなりの不安がありました。降水確率は雨100%で、現地に向かう高速道路も霧が出ている中、もしかしたら中止になるかも、むしろ現状ではその方が好ましいかもと淡い期待を持っていました。

しかし、現地に入ると中止の気配は一切ありません。こうなれば、現状できるベストを尽くすしかありません。むらさんが前日入りして場所を確保してくれていたおかげで、BR-1:3名、ER:2名のチームメイトが無事に合流できました。これだけチームメイトがいると心強いですね。

しらびそに出るのは今年で3回目ですが、これまでとコースレイアウトが変わり、下栗から上るコースになりました。昨年までのコースは比較的一定の勾配が続き、ラストにドカンと上るコースでしたが、今年は距離、標高差ともに伸び、急登や平地のある変化に富んだコースです。BR-1のエントリは90名ちょっとですが、前から1/3ぐらいの位置にチームメイトの鮎ちゃんと並びます。

スタート直後、体感的にはかなり速いペースに感じました。30番手ぐらいを走っていますが、すでにいっぱいいっぱいの感じです。先頭は見えないので、すでに置いていかれているのかもしれません。鮎ちゃんが前方に移動していきましたが、病み上がりだからと自分に言い聞かせつつ、無理をしないように抑えます。

集団が落ち着いたところで、我慢しながらペースとちょっとずつペースを上げて、まずは鮎ちゃんに追いつきます。しばらく着かせてもらうつもりでしたが、鮎ちゃんも苦しそうなので、先に行くことにします。とにかく前の人から千切れないようにだけ気をつけて急登区間を我慢すると、今度は平地区間に入ります。ここで、前方に先導車が見えたので、自分のいる集団が先頭集団であることに初めて気づきました。後ろを振り返ると誰もいないので、いつの間にか先頭は10名程に絞られたようです。平地区間は金魚の糞状態で後方にくっついていきますが、雨の飛沫やグレーチングのため、結構大変です。ですが、確実に回復してきましたので、もしかしたら結構いけるのかもと錯覚しました。

下栗の集落に入ると、再び急登区間が始まります。しかも、ところどころコーナーにグレーチングがあるため、タイヤを滑らさないように神経を遣います。ここで、チーム光の選手2名がメカトラブルらしく後退し、集団は8名になりました。雨のため、機材への影響もシビアになります。自分もだんだんと苦しくなってきて、グレーチングをゆっくり越えてからの追いつきが厳しくなってきます。ロッジ下栗付近まではなんとかくっついていましたが、その後、急登がさらに厳しくなり、少しずつ遅れ始めました。

ファイナルギアは34×23Tでしたが、ついついもう一段下げようと操作をしてしまいます。路肩に距離の表示が1km毎に出ているのですが、まだ半分もあるのかと思うとゾッとします。自分のペースもガクッと落ちたわけではなく、先頭集団が見えている状態が続きます。気持ちは切れかかっているというより実際には切れていると思うのですが、時折ダンシングを交えながら気合を入れ直します。

そうやって我慢の走りを続けていると、前から一人落ちてきました。一人旅を続けるよりは二人で行きたいところですが、かなりダメージを負っているようなので、パスして先行します。そのまま黙々と一人旅を続けていると、後方から一気に抜かれました。まだ後ろに元気な人がいたのかと思いましたが、ゼッケンを確認すると3分後スタートのERのトップの選手でした。しばらく着かせてもらいましたが、結局我慢できずに切れてしまいました。

標高が上がるに連れて気温がぐんぐんと下がってきて、発する熱よりも奪われる熱の方が多くなってきました。おまけに所々で向かい風の突風が吹き、一人旅の身には堪えます。あと残り1/3ぐらいでしょうか。これまでの急坂が嘘のように平らになり、所々下りも現れます。下ハン握って個人TT状態となります。ここは集団で行きたいところですが、辛抱できずに切れてしまった後ではどうしようもありません。速度が上がるとリムの中に溜まった水がシャーッと音をたてます。頑張っているつもりでも、体はどんどんと冷えていき、周りに人もいないので、まるでソロでマゾヒスティックな練習をしているような気になります。

前方にハイランドしらびその建物が現れ、いよいよゴールが近いことが分かります。最後の上りの直線に入ると、前走者が目に入りました。しかしゴールまでに追いつくことはできない距離です。ですが、まわりの人たちが声援を贈ってくれるので、もはや順位には関係しませんが、最後の力を振り絞ってダンシングのままゴールに向かいます。そしてゴール。後半は何だか一人ツーリングみたいな感じで出し切った感はありませんでしたが、無事に走り終えることができました。

すぐに着替えを済ませましたが、なにしろ完全に冷えきってしまったので震えが止まりません。サービスのけんちん汁をいただくも、慄えてこぼしてしまったり、箸は持てないしで大変です。続々とチームメイトもゴールし、貼り出されたリザルトを確認します。私の順位は7位。惜しくも入賞はなりませんでしたが、病み上がりで満足に走ることすら危ういと思っていましたから、本当に上出来です。我ながら、病気になっても投げずにくさらず、よく頑張ったと思います。ERカテゴリではJunさんが惜しくも7位。残念ながら快レーシング勢はギリギリで入賞できませんでした。

帰りはメンバー5名で天竜峡まで行き、車で飯田ロードのコースを試走しました。昨年のつらさが思い出されてちょっとブルーになりました。今年はリベンジしたいところです。

結局、一日中雨でしたが、事故やトラブルもなく楽しむことができました。雨で一番大変なのはスタッフの方々だと思いますが、寒い中ありがとうございました。