2009年10月18日日曜日

輪島 BR-1 (by han)

宮田に出ない私にとっては輪島が最終戦です。チームメイト5名(BR-1×3, ER×2)で前日入りし、民宿に泊まりましたが、夜通し暴風雨が吹き荒れて、レース当日の天候が気になります。

朝まで降っていた雨はBR-1スタート前には止み、路面はウェットです。私は早めに並んだので比較的前の方でしたが、村さんと鮎ちゃんを入れるスペースがなく、二人は後方からのスタートとなりました。

スタート直後から急勾配が2km続きますが、とにかく切れた時点で終わりなので、1周目からできるだけ前方に位置することを考えます。頂上が近づくと、山岳賞の関係でペースが上がりますが、そこは我慢です。村さんも後方から上がって来ました。ウェットでさらにテクニカル度が増した下りを無難に終え、裏の平坦を先頭集団でこなした後は、裏の上りに入ります。なぜか裏の方がペースが落ちるので、かなり楽に感じました。前方に位置したまま直線的な下りを終えて、ホームの平坦に戻ってきます。

2周目の上りに入り、ここが頑張りどころです。昨年はこの終盤で切れましたが、今年はなぜか先頭を走ることになりました。BR-1の先頭を引くのは今期初です。実力的に場違いな気がしますが、いいんですかね。まあ、遅ければどんどん抜いていくでしょう。そのうち山岳賞狙いの選手がペースを上げて前に出ていきますが、着いていくのもそれほど苦しくありません。もしかして、調子がいいのかもしれません。下り終えたところで私を含めた4名と後ろとの差が少し開きました。T崎さんが「いっちゃうか?」と言うので4名でローテして抜け出しを図ります。しかし、裏の上りに入ってすぐにペースが落ちて、後続と一緒になりました。この時点で先頭集団は12名。快レーシングからは私と村さんが入っています。知り合いでは前年BR-2優勝のT崎さん、お盆に一緒に練習したBrezzaのI選手が入っています。裏の下りやホームの平坦ではローテに加わりますが、先頭に出る度、場違いな気がします。

3周目も前方で上りますが、途中救急車が上がってきて徐行します。先の下りで落車があった模様です。よって、下りはより慎重にこなします。裏の平坦を終えた後の上りではなぜか毎周回ペースが落ちて、おしゃべりが聞こえてくることもあります。ちょっと楽すぎる感もありますが、誰もペースを上げないのでまったりしてしまうようです。この分なら最終周回の4周目も行けるでしょう。

ところが、下りに入ったところでリアから不穏な振動が伝わって来ました。最初は段差のせいかと思いましたが、この周期的な感じは...。頭の中が真っ白になりました。よりによってパンクとは。村さんに状況を伝え、平地に入ったところで手を上げてCOMカーを待ちます。ところが一言、「今日はホイールのサポートないよ」。さらに後方から来たモトに確認しますが同様の回答です。ガックリ、終わりました。はるか彼方に遠ざかる先頭集団を見送りながら、トボトボとS/G関門まで走ります。こんなに悔しい思いをしたことは近年ありません。

関門でバイクを降りる際、一応、最後の悪あがきで、「誰かリアホイール貸していただけませんか」と聞いてみました。すると、なんともありがたいことに、トラクターRCの方が貸してくれるとおっしゃるではありませんか。捨てる神あれば拾う神ありです。ありがたくお借りしてホイールを付けていると、役員の方から「他チームからの貸与は禁止」とのお達しがありました。またまたガックリです。ホイールをお返しし、ゼッケンも外してトボトボと自転車を押しながら歩いていると、また声がかかり、今度は「走ってもOK」とのこと。慌ててホイールとゼッケンを付けてもらい、背中まで押してもらってコースに復帰しました。この時点でトップと3分30秒差でしたので、完走はできそうです。

復帰時の順位はさっぱりわかりません。前後に誰もいないので、単独走行を強いられるでしょう。それでも腐らずに全開で上っていると、前方に2名見えてきました。ジワジワと差を詰めてパスします。先の平坦を考えれば一緒に行く選択もアリでしたが、もうそんなことはどうでもよくなりました。頂上付近でさらに1名が見えてきました。絶対に追いつくつもりで下りを全開で走り、裏の平坦も踏み続けて差を縮めます。平坦終わりで50m差ほどまで迫り、裏の上りで追いついてパスしました。そのまま緩めずに走り続けていると、さらに1人見えてきましたが、かなりの差があるのでゴールまでに追いつくのは無理でしょう。あとは下りと平坦しかありませんが、最後までできる限り踏みつづけました。

その結果、18位でゴールしました。一度ゼッケンを外して帰りかけたにしては上出来でした。それもこれも面識のない私に快くホイールを貸してくださったトラクターRCさんのおかげです。本当にありがとうございました。DNFになりそうだったとき、本当に泣きたい気持ちだったのです。ここで最後まであきらめずに走りきれたことは、来季に向けての大きな糧になりました。また、チームメイトと共に先頭集団で走れたことは自信にもなりました。運も実力のうちですね。まだまだ40 Overオヤジも行けるかな!?

さて、いよいよオフシーズンです。とりあえず、食べまくりたいですね。

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