2008年5月26日月曜日

2days木祖村 1日目 (by han)

hanです。いよいよこの日がやってきました。このレース、かねがね噂は聞いており、県内で行われるレースということもあって、一度走ってみたかったのです。我が快レーシングの選手メンバーは、エースのS5さん、キャプテンのむらさん、助っ人のT道さん、目指せ完走のI村っち、そして私の5名です。天気予報は生憎の下り坂で、午後のマスドレースは完全にウエットになりそうです。なんとかTTの間は保ってくれ〜と祈る気持ちです。

雨対策としてタープを2個張って、最初はピクニック気分だったのですが、TTが近づくに連れ、だんだんと言葉が少なくなって緊張してきました。各選手、1分おきにスタートしますが、全部で20チームあるため、同じチームの選手が次に走るのは20分後ということになります。我がチームはむらさん、I村っち、T道さん、私、S5さんの順番なので、I村っちが終わった頃に準備を始めればちょうど良さそうです。

事前に昨年の結果を確認し、13分を切れればまずまずだと思いました。遅くとも13分半は切りたいところです。ちなみに私はDHバーやTTホイールは使用せず、ノーマルのロードバイクで出走です。2daysのHPにはDHバーとホイールで30秒違うと書かれていますし、"タイムを狙いたかったら投資しろ"との意見もあるようですが、それは来年考えましょう。

出走サインに行くと、抜き打ちでバイク重量のチェックがありました。6.8kg以上であることには自信がありますが、気になったのは、意外に重かったら凹むなあということでした。結局7.7kgでしたから、そんなものでしょう。そしていよいよ自分のスタートが回ってきました。一段高い台の上で、後ろを支えてもらい、緊張が高まります。カウントダウンが進み、スタートの合図と共に一気に台を駆け下ります。

このレースは味噌川ダムの周回9kmで行われますが、TTは少しだけ短くなっています。序盤は下り基調で大きくうねうねと曲がります。下り切ったところで右にキュッと曲がり、橋を渡りますが、その入り口にグレーチングがあるため注意が必要です。速度は落ちますが、安全第一のラインを取ります。まだ序盤だというのに、すでに脚が重くてヤバい感じです。加速しながら平坦な橋を渡り、東岸に出ると、今度は緩やかな上りになります。ダンシングを交えて上っていきますが、結構ダメージがきます。

緩い上りが終わると、アップダウンを繰り返しつつ右に左にコーナーが連続し、ジワジワとやられます。トンネルを抜け、ダムの上の平坦な直線を爆走し、西岸に戻るとしばらくはゆる上りが続き、最後はゴールまで数百メートルのきつい坂に突入します。アウターのまま我慢して踏み込んで行きます。タイムを見ると、ギリギリ13分を切れるかというところです。上っても上ってもゴールが遠いように感じます。それでも最後までペースを落とさず走りきり、何とか13分を切ることができました。後ほど出た正式タイムは12分55秒(*)、順位は24位でした。

そしてS5選手、期待通りの走りで12分02秒の3位表彰台。11分台で走ったのはあづみののA選手と昨年のTT覇者、スワコのK坂選手でした。それにしても、たかだか12,3分の走行で1分も差がつくというのは冷静に考えると凹みますね。

そしていよいよ午後のマスドレース(9km×9周の81km)ですが、天気予報通り、雨が降ってきました。チームとしては、S5さんの総合3位を守れるかというところですが、力の差がありすぎるため、アシストと言っても簡単ではありません。とりあえずの目標は、きちんとメイン集団で完走を果たし、明日につなげることです。

寒くなりそうなので、服装を悩みましたが、上下半袖のまま行くことにしました。レインシューズカバーを持っていなかったため、シューズにラップを巻いてみましたが、これだけ降りが強いと結局意味がなかったです。

TTのタイム順でスタート位置に並ぶため、私は少し前よりに並べたのですが、スタートの合図と共にぐちゃぐちゃになりました。しばらくは勝手がわからず、とにかく怖い。集団が落ち着くまではリスクを抑えようと美しき譲り合いの精神?で走っていたら、集団の最後尾まで落ちてしまったようです。それでも近くにはむらさんの他、超人倶楽部のミゲさんやバモさんがいるため、慌てることはありません。

ただ、集団後方で走るのは体力的には結構きついのです。まず、ジェットコースター効果によってコーナーの立ち上がりで急加速を強いられます。そして、前から次々と脱落してくる人をやり過ごし、中切れが発生しそうだと加速して連結しなければならないのです。序盤はスプリント賞がかかっている周回があるため、それが後方まで影響して急速にリストラが進みます。

レース中盤になるとようやく集団が落ち着いてきます。人数も減り、周りの面子も固定され、安全に走れるようになります。しかし、後ろにいると前方で何が起こっているかまったく分かりません。たまにS5選手のジャージが確認できるため、近くまで上がって行きたいところですが、ウェットによるビビリも手伝って、なかなか前に出られません。しかし、だんだんと走り方が分かってきました。ゴール前のきつい坂をちょっと頑張って上れば、比較的簡単に無理せず前に出られるようです。レースも中盤を過ぎると皆弱ってくるので、上りのペース自体が落ちることも関係してそうです。だんだんと体も冷えてきたので、暖気運転のため、上りもそこそこのペースで上るようにします。

コツが分かれば、今日の集団完走は問題なさそうです。ただ唯一の心配は、寒さでお腹が痛くなってきたことです。下痢便によるDNFだけは避けたいです。

いよいよレースも終盤になろうかとのところで、上りで集団が一気にバラけました。どうやらアタックがあったようです。集団前方を確認すると、S5選手の姿がありません。うまく逃げに乗ったようです。超人のミゲさんもいませんが、後方から上がったためにうまく乗れているか心配です。でも行くべき時を感じ取る嗅覚がすごいです。

集団は逃げを容認し、落ち着いたペースで進みます。我々もそうですが、主要チームは逃げに誰かが入っているのでしょう。しばらくして集団はミゲさんを吸収しました。やはり乗り切れなかったのでしょう、大分お疲れのようです。

そしていよいよ最終周回に入りました。あとは集団ゴールでOKということで、集団内にも安堵感が広がっています。最後の上りに入っても、集団内はタイム差なしのゴールとなるため、流して走ります。

数名の逃げはゴール前でバラけた分、タイム差有りでの計算となり、5位でゴールしたS5選手の総合順位は残念ながら4位に後退しました。続くメイン集団は二十名ほどで、皆同一タイムとなります。私は12位でゴールし、総合順位は16位に上がりました。

ゴール後は寒くてたまらず、他の選手がゴールしてくる中ブルブルと慄えていました。表彰式が終わり、車の場所まで下る間、やたらゴツゴツするのは慄えのせいだと思っていました。人に指摘されてパンクしていることに気付きました。レース中からスローパンクしていた可能性大ですが、最後まで走りきることができてラッキーでした。このコースは小さな尖った砂粒がたくさん落ちていて、ウエットになったことでそれが刺さりやすくなっていました。パンクによって脱落した方も多かったと思います。

T道選手とI村っちは残念ながらDNFとなりました。むらさんは私と一緒にメイン集団で完走を果たし、明日につながりました。それほど疲れもなかったので、明日もそこそこ普通に走れそうですが、距離が長いので後半に疲れが出ないか心配です。早く寝たかったのですが、洗車と整備、洗濯がドロドロで大変だったため、遅くなってしまいました。

(2日目に続く)

(*):フライングによるペナルティ2秒を頂戴しました。慌て過ぎですね。

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