2010年12月12日日曜日

全日本シクロクロス大会in琵琶湖マイアミランド


やっと昨年カテ1に上がり今年全日本大会への出場が叶いました。当初、COGSミスターと移動予定だったのですが、体調を崩していけなくなり、サーダさんと移動することになりました。

サーダさんはシクロクロス界の隊長です。初参加の全日本ですがサーダさんについていれば安心。チャンスなので勉強&いろいろ相談させてもらう予定。ですが、忙しい方なのでどんな状況になるか予想だにしません。

朝10時には現地到着ということで出発は4時半です。サーダさん宅へ行ってサーダさんの車で移動です。
サーダさん所属チームに関しての練習会や運営方法等をネホリハホリ質問します。

現地到着後、歩いて試走、バイクで試走。ビワコマイアミ特設会場は琵琶湖の海岸に作られ、砂場、防風林に植えられた松林をクネクネさせる、信州シクロクロスではないコースです。砂場セクションはタイヤが埋まってうまく走れません。空気圧とどこに重心を置くかが砂場を乗りこなすコツになります。砂に完全に埋まらないディープホイールと低圧で走れるチューブラーが有利です。

自分は両方持っていないので、はなっから砂場は押す予定。どこでバイクを降りて押しに入るかと松林のくねくねを中心に試走です。

カテ2とカテ3Mのレースが12時より順次始まります。サーダさんは若手発掘のためレースをしっかり観戦しています。自分はウダウダと過ごし午後の試走を待ちます


午後になると全日本出場の上手な選手が練習を始め、乗り方やライン等参考にさせていただきます。砂場も乗ろうと思えば乗れるのですが、普段使っていない筋肉を使うようで、かなりのパワーがないと難しいです。上手な選手は砂場を何回もトライして乗り方を習得していきます。空気圧は1気圧ちょっとだそうです。自分はWOなので2気圧で走ります。ちなみにサーダさんもなんなく砂場をクリアします。

砂場で前転でバイクも体も砂だらけ、なんかジャリジャリします。

試走終了後は選手ミーティングです。今回はサーダさんのお陰でオフィシャルホテルです。その会議室でミーティングも行われます。行ってびっくり高級ホテル。信州クロスオルガナイザーフガキさんも同室。ちなみにフガキさんサーダさんはシクロクロスの親びんなのでご招待だそうです。

少し休んで選手ミーティング。選手はIDカードもどき持参です。身に着けてないと注意をうける徹底ぶり。この会議がピットの場所を決めたりすることもありまた長いんです。すみません寝てしまいました。

会議が終わると夕飯なのですが、フガキさんとサーダさんは引き続きAJOCCの会議だそうで、ホテルの食事はめちゃくちゃ高くサーダさんのお弁当を買ってくることに。自分も一人で食堂に入るのもつまらないので、スーパーに行ってお惣菜を買って部屋で食べることに。なんか仕事でビジネスホテルに宿泊した感じになっちゃいました。

AJOCCの会議が終わるとサーダさんがお弁当を食べに戻ってきて、すぐに少委員会の会議(たぶん世界戦遠征)だそうです。フガキさんは戻ってきてやっぱり弁当を買ってきて食べています。自分は良い子の寝る時間になったのでストレッチをして就寝です。途中お二人の会話が聞こえましたがほぼ熟睡いい感じで眠れました。

サーダさんは夜中の11時まで会議だったそうです。ここまで忙しいとは恐れいりました。

レース当日は7時ぐらいには会場着。9:00からジュニア、10:00から女子、11:00から男子です。

多くの選手は試走していますが、自分は朝食をとったり会場をぶらぶら。そのうちジュニアのスタートです。
ジュニアは今年初めて採用された部門で高校生の戦いです。コータ師範のライバルトキ選手が出ています。

トキ選手はジュニアでありながらあまりに速すぎてカテ2を卒業してカテ1で走っています。ただし、40分という制限をつけているので順位はつきませんが、トップ選手の争いに加わっているそうです。てなことで、断トツのすばらしい走りで砂場もバイクで走ってきます。



ジュニアの途中ですが、自分も出走の準備です。女子のレースもお伝えできないのが残念です。

サイン時はタイヤ幅のチェックを受けます。さらにピット入口、スタート時とチェックをされます。ちなみに32Cと明記されているタイヤでも33mmを超えているとNGです。スタート前に割と前の方にバイクを置いておいたにも関わらず、後ろになってしまいました。バイクを置く位置も考えらなければいけないようです。

スタートに並ぶと審判がタイヤのチェックそしてレッグウォーマー禁止を通達。ちなみにニーウォーマーを着用していたので慌てて脱ぐことに。ロードレースとルールは同じなのでパンツは膝上だそうです。すみません知りませんでした。勉強になりました。

スタートです。直後中間辺り左で落車発生。徐々に落車がドミノ倒しの様に右へ移動しコースをふさぎます。かろうじてクリアしたら前の選手が落車。それに引っかかるように自分も落車といってもバイクが倒れて脚を着いた程度。ちなみに引っかかった選手は顔見知り。

すぐに発進と思いきや、カタカタと音がする「あっセンサーがスポークに当たっている」。ハンドル側のモニター等は撤去したが、センサーは邪魔にならないしそのままでもいいかと残したのがあだとなった。さらにバイクに乗りながら角度を直そうとして失敗。スポークの中に指を入れてしまった。

これはまずいと一度ストップしてセンサーを直して発進。しばらくして手がべとべとするのでみると血がでてます。まるで金曜サスペンス劇場のワンシーン果物ナイフで人を刺したような手になっています。とりあえず指はついているようですが血が止まりません。血で患部が見れないのでどうなっているかわかりません。出血多量で死なないように、チュウチュウ吸いながら走ります。

よくよく最後になってしまいました。今回史上最高のエントリーということでリストで72名います。後ろに落車に巻き込まれた選手が5人ほどでしょうか。

幸いにスタート後メイン会場反対の砂場セクションに入ります。渋滞しており一番後ろにつけました。その後は縦に長く伸びて様子を見ながらスルーしてきます。砂場セクションやもたつく場所が数箇所あるので、スムーズに処理して前にでます。

松林セクションはクネクネして前に出れず我慢の場所です。もたつく場所があり、外側からスルーしようとして落車。試走時より大きく路面が変わっています。傷口に砂がついてしまったのでチュチュウしながら砂をとります。

1周するとコースの状態がわかるので、2周目からは良い感じで走れ順位も上がっていきます。メイン会場反対の砂場セクションはギャラリーが多いです。「村田さんがんばれ~」と女子の声が。どなたか知りませんがたいへん勇気がでました。知り合いなどいないと思っていましたのでたいへんうれしい声援です。本当にありがたいです。

女子の声援に後押しされ俄然やる気がでます。周回を重ねると前の方にスワコのジャージが見えます。上山田で散々いじめられたセイさんです。砂場セクションで無理に乗車しようとしてもたついています。いじめかえしてやる~とばかりに徐々にその差を詰め、もたついたところでスルーし一気に引き離しにかかります。

周回を重ねるごとに自分の走りにキレが出てるような。気持ちがいいです。サーダさんも捕らえますが、ラインどりや砂場セクションカーブ等上手なので、なかなかスルーできません。無理に抜かしても、かえって自分がもたつき迷惑をかける恐れもあるのでしばらく着いていき、松林セクション手前で加速スルーし逃げに入ります。

とはいえ松林セクションはクネクネしていて難しいです。あせって落車でもしたらもともこうもないので、慎重にこなすことを心がけます。案の定すぐ後2人目にサーダさんが着いてきます。

いい感じで順位を上げますが、先頭も迫ってきて脚きりも時間の問題です。

マシントラブル発生です。リアコントロールレバーが変速不能になりました。砂がかんでトップギアに落ちません。ローには上がるので最適なギアにして、後はフロントだけでコントロールします。

数人スルーする中でJシリーズのお友達IWAIクボちゃんが後ろに着いてきます。前方は2人70mぐらい手前にいましたがゴールラインで切られました。残念脚きりです。まだまだ走れるだけに残念です。

しばらくしてセイさんサーダさんが到着。やっぱりセイさん追いかけてきたみたい。とりあえずいじめてやったのでしばらくは良く眠れそうだ。

そそくさと救護所に駆け込むが誰も居ない・・・。洗車場でバイクを洗って手も洗う。血は止まっているようで傷口は・・・ほんのわずか指先が欠けただけでした。脛にはチェーンリングの痛々しい後がくっきりと。

さて、優勝はBS辻占選手の9連覇。彼は砂セクションと松林セクションでバイクを変えて走っていたそうです。まさに執念の9連覇といったところですか。


変えのバイクどころか変えホイールも用意しない、脛毛も剃り忘れた自分は、きっと順当な結果だったのでしょう。

帰りはサーダさんに快レーシングのいろいろな事を相談させてもらいました。サーダさんの意見を取りいれて来年はもっといいチームにしていければいいな~と思います。

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