2008年4月6日日曜日

伊吹山BR-3

hanです。今日はいよいよ実業団登録での初レース、伊吹山ヒルクライムです。残念なことに落石の可能性があるとのことで17kmから12kmに短縮されましたが、長くても短くても結局きついことにはかわりないんですよね。

愛知の実家を出て下道を走ること1時間半、お昼に会場に到着しました。チームメイトのむらさん(BR-2)はすでに会場入りしていて、アップのためローラーをゴリゴリやっていました。私はその横に座り込んで、途中のローソンで買ってきたおにぎり3つをほおばります。BR-3は人数が多かったため、それぞれ83人ずつの二組に分かれました。私は第一組なので、スタートは15:20です。まだまだ時間に余裕があるからとのんびりしていたら、13:30頃BR-2の召集がかかりました。
召集に向かうむらさん

私はと言えば、ようやくローラーに乗り始めたばかり。今日始めてチームジャージに袖を通すのですが、レーパンとのミスマッチはご愛嬌です。暖かくなったので、レッグウォーマは不要、というより、通常は着用してはいけないようですね。当然、すね毛はボーボーのままです。

結局、5分ぐらいローラーに乗ったところでBR-3-1組の召集がかかりました。まったくアップになっていませんが、大丈夫でしょうか。召集場所からスタート地点までは2km程距離があるので、皆でまとまって行くことになっているのですが、まだ時間があると思って周辺をクルクル回ってから召集場所に向かうと、ありゃ、もう移動していました。新人としては問題行動ですね。慌てて最後尾にくっつきました。

スタート地点に着いて荷物を預けると、出走サインをします。その際、ヘルメットのJCFシールを確認されますが、あれっ、どこに付いているんだ? 今日からOGKのモストロを投入したのにシールが見当たらないぞ。かなり焦りましたが、裏側に貼ってありました。

まだまだスタートまで間があるので、むらさんと手前の坂でアップをします。うーん、昨日に続き、脚は軽いです。まずまずの走りができそうな気がします。5、6本やって、終わりにしましたが、まだまだ時間はあるので地べたに座り込んで雑談をしています。そのうちBR-2の選手がスタート付近に集まり始めたため、むらさんも行ってしまいました。暇になったので、トイレに行ったりして、準備をしておきます。

しばらくして、BR-3-1組の選手もポツポツと集まり始めました。自分も自転車を並べます。結構前の方です。ドキドキです。いよいよBR-2がスタートして、ついにBR-3-1組がスタートラインに並びます。その際、道いっぱいに広がるため、最前列に並ぶことができました。ラッキーというか、新人のくせに図々しいというか・・・。まだスタートまでは10分もあります。長すぎますよね。でも、意外と緊張はしていません。心拍計を付けていれば実は心臓バクバクだったのかもしれませんが...。

そしていよいよスタートです。クリートは一発で決まりませんでしたが、少し出遅れただけでスムーズにスタートできました。順位は20番目ぐらいでしょうか。大きな集団のまま進んで行きますが、おかしな挙動をする人がいないので、安心して走れます。かなりいいペースなので、着いていけずに遅れる人がいますが、中切れしないように気をつけているうちに、10番目ぐらいに上がりました。列車は一列棒状ですが、だんだんと自分もきつくなってきました。まだ序盤なのに先が思いやられます。そのうち、前の人が中切れを起こしました。しかし、すでにきつくなっていた私はすぐに前に出ることができず、一緒に遅れてしまいました。まだレースは半分も終わっていません。

ここで一度気持ちを落ち着かせ、自分のペースに合わせて少し息が整うまでセーブします。そうこうするうちに、数人に抜かれ、先頭は見えなくなりましたが、おそらく10位前後で走っていると思われます。筋肉がきつくて弱気の虫が何度も出ようとしますが、何とか抑えつけます。100m程前に数人のパックが見えますが、すぐに追いつけるだけの力はありません。少なくとも遠ざかっていかないだけマシといった感じです。平坦気味になったところで、後ろから追いついてきた人に抜かれました。すかさず後ろに着かせてもらい、楽をさせてもらいます。今日は結構風があるので、一人で走り続けるのはつらいのです。これで、少しパックとの差が縮まりました。

平地が終わり、上りが急になったところで、前の人は力尽きて落ちていきました。ここからは一人で詰めていかなければなりません。前のパックは3人、あれに追いつくことができれば少しは楽に走れそうなのですが、なかなか詰まりません。その差を維持したまま、緩い下りに入りました。ゴールまではあと3km程でしょうか。どこかで勝負に出る必要があります。よってこの下りでここぞと踏み倒し、一気に差を詰めることにしました。下りの後の上りが結構きつくて、パックが崩壊し始めました。この上り返しのところで一人抜きました。そしてそのまま頑張って前を追い、また一人抜きました。ゴール地点のアナウンスが聞こえるようになり、あと少しでゴールであることが分かります。

アナウンスがかなり盛り上がってきました。どうやら、BR-3-1組の先頭がゴールしたようです。そして2位のゴール、続いて3、4、5位のゴールアナウンスが聞こえてきました。ちょうどそのとき最終コーナーを回り、ゴールラインが見えました。そしてゴールまでの間には、2m先を走る一人以外はいないことが分かりました。つまり、前走者を抜けば6位入賞です。しかし、前走者もペースアップをして必死に逃げています。なんとか食らいつきますが、もう自分もいっぱいいっぱいで、何とか精神力で粘っている感じです。最後、ゴール前でスプリントできれば一気にかわせるかもしれないので、その可能性に賭けます。ゴールまであと5m、気合で立ってダンシングを始めました。あと1m、横に並びました。そして、10cmの差で刺しました。

信じられません。実業団で入賞できるなんて、夢にも思っていませんでした。最後までレースをあきらめなくて本当に良かったです。最後競った7位の方も祝福してくださいました。ありがとうございました。

この表彰式は格別にうれしかったです。チームジャージを初めて着たその日に立つことができました。

むらさんと二人で

賞状と賞金と賞品です。今使っているテールランプは100均で買ったやつで、段差に乗ると消えたりするのでちょうどいいものをもらいました。

さて、結果には満足していますが、まだまだ課題が多いレースでした。それに、タイムはそれほど速くありません。シーズン始めとしては上出来ですが、これがピークとならないよう、これからもっと調子を上げていきたいですね。

2 件のコメント:

s5 さんのコメント...

初実業団で入賞おめでとうございます!

さすがです!

 レースにはまさかもまぐれもありませんよ。特にヒルクライムはそうだと思います。

 次が待ち遠しいですね!

han さんのコメント...

S5さん、ありがとうございます。いやー、うれしいものですね。過去の入賞経験の中で一番うれしいかもしれません。マスドロードでもいい結果を残せるように頑張ります。