今日の裏乗鞍実業団レースに合わせて今年も前日土曜日に企画した表乗鞍記録会。雨天中止のハズが・・・なぜか行われた。
天気予報では岐阜は雨。朝6時5分前に監督に決行するか否かお電話を。監督はすでに乗鞍に向かっているとの事。監督は早めに行って先に上るらしい。監督が行くのに選手がいかないわけにいきません。
1時間後監督からメールが“三本滝先は車両全面通行止め”車両ってバイクも入るよな~・・・。もしかして走れないかもしれないので、参加表明したなぞのインド人ぴえ~るくんにご連絡。
すると「お母さんが準備万端で用意しちゃたんで行かないわけにいかない」未成年のぴえ~るくんは免許を持っていません。今日はお母さんが送迎してくれる様です。
自分はそのまま裏乗鞍に移動するので乗せていくわけにいきません。
さて集合場所のおぎのやです。しばらくすると1台の車からキレイ系のお姉さんが降りて店の方へ。しばらくするとぴえ~るくんから電話で「どこにいるんですか?」とほどなく合流し、先ほど降りたお姉さんが戻ってきました。
「あっお母さんですか。飛んだ息子さんを持って大変ですね。今日はよろしくお願いします」てな挨拶をしたものの、よ~く見ればママかもしれませんが、パッと見お姉さんです。こんなでかい息子がいるようにはぜんぜん見えません。ぴえ~るくんが「姉です」と紹介してもぜんぜんおかしくありません。そして日本人です。ぴえ~るくんが日本語を流ちょうに話すわけです。
この容姿は快レーシング美人妻達に宣戦布告か!由美かおるか黒木ひとみかまさに魔女です。恐るべしぴえ~るママ。
想像を越えた不思議親子に動揺してしまいます。これからのスケジュールを話すつもりがぶっ飛んでしまい。ど忘れし「え~と」「え~と」とまともに会話になりません。ぴえ~るママの「着いていきます」と一言で一件落着乗鞍へ向かいます。
到着すると小雨で、先に到着した監督達が車の中で待機しています。さて、これからどうするかミーティングです。監督は雨が降っているので走らないと。ぴえ~るくんは「お母さんがいるので走れるところまで走ります」との事。子どもにとってお母さんは恐い?存在なんですよね~。ボクも「自分がやる」と言ったことにたいして責任もってやらなかったりした時は怒られたものです。母は強いですよね。
ぴえ~るくんが走るのに自分が走らないわけに行かないので準備です。ぴえ~るくんの弟も連れてきているので一緒に走るとのこと。「あれ、弟くんも日本人じゃん、なんでキミだけインド人なの???」
さて、準備が終了して走ろうと思いきや、ぴえ~るくんと弟くんグローブをはめていません。ぴえ~るくんは落車で破り、弟くんはもともと持っていない。ぴえ~るママも「手袋なんてなくても大丈夫だから」って。この親子荒天の乗鞍の恐ろしさを知らないノーテンキな親子だ・・ヤバイ・・。もっともず~と石垣島に住んでいたらしいですし、冬でもハダカでも暮らしていけそうなところだからノーテンキなのもうなずけます。
ぴえ~る親子よ半袖にタンクトップパンツ姿で夏の乗鞍山頂で、一晩ほっぽり出されたら凍死してもおかしくないよ。
2人には監督と自分の予備のグローブを貸して上げてスタートです。ぴえ~る弟くんは本格的に走っているわけでないので遅れます。その後から監督とぴえ~るママの車が追従。ぴえ~るくん立ち上がりはかなり良い感じのスピードで、着いていくの辛いです。これは1時間10分以内でゴールするスピードです。
監督が見ているし落ちるに落ちれない。我慢して着いていきます。が、第一チェックポイントの三本滝手前でやっとぴえ~るくん遅れます。三本滝にはゲートがあり、これ以上車は通行不可です。バイクは脇から入って再スタートです。
ぴえ~るくんは着いてこれず一人旅です。ゲレンデの上に着き下を見ると弟くんが三本滝に到着したようです。やっと楽できますが、明日はレースだし小雨で寒いし、なんでこんな天気の中走らなきゃならんのだ、だいたい快レーシングは乗鞍に外れ今年は出場しないし・・・。ちなみにぴえ~る一家は別で申し込んで当選したそうです。嫌がらせかこれはと自問自答の世界です。
カラダを冷やさず頑張らずのスピードで淡々と上り、やっと第2チェックポイントの山荘。ここから徐々に風景も変わり気温も下がります。
3mかもあるような雪の壁があったり。風も強く吹き飛ばされるかとびくびくものです。こんな天気の中でもスキーをしている人たちがいます。人の事はいえませんが物好きな人たちです。大雪渓を過ぎると吹き飛ばされたら左下は崖です命はありません。寒いし帰りたいです。引き返しても誰も文句をいう人はいませんが、なぜでしょうゴールまでいってしまいました。1時間15分まっこんなもんでしょう。カッパを着て下ります。1㎞ぐらい下ったところでぴえ~るくんすれ違う。けっこう追い上げてきた様です。「後もう少しだから」と促してさっさと下ります。とてつもなく寒く待ってられません。
第2チェックポイントから少し上がったところで弟くんとすれ違います。半袖で上がって来ます。その姿で上っていくのか・・聞くと「母さんに置いていっても大丈夫だよ」と言われ三本滝でウィンドブレイカーを置いてきたとか。お・恐るべしぴえ~るママ・・・。まさに修行である。
「兄がそろそろ降りて来るからそこまで頑張れ」と促して寒いのでさっさと下ります。と、山荘に雨宿りできるスペースがあり仕方がないので待つこと10分。やっと下りてきた。山荘で新聞紙をもらって懐に入れ無事帰還。
ぴえ~る兄弟は三本滝で車へ。ロッジでお茶を飲んで行こうと誘われたが、お金も持っていないしカラダが冷え切っているのでここで別れ無料温泉へ。
ふ~生き返った・・・。しばらくするとぴえ~る一家登場です。この不思議兄弟とハダカのお付き合いでいろいろ話しができました。
さて、カラダも温まったし帰りますか・・。ぴえ~る兄弟ずぶ濡れのジャージを着ています。着替えを持ってきてないとか。大丈夫なのかぴえ~る兄弟。恐るべしぴえ~る一家。
ぴえ~る一家と別れ裏乗鞍へ。裏乗鞍の受付は岐阜高山平湯乗鞍入口のバスターミナルです。快レーシングからはいささんと自分の二人だけ。いささんは当日現地入りということで今日は車泊です。
やることもないので一人焼き肉をしてさっさと寝ます。たっぷり7時間は寝れます。3時30頃トイレに起きたところでいささん到着。よくこの暗い中合流できたものです。雨も止まず嫌な天気です。
なからレースへの準備ができたところで、レース中止のお知らせが。規定降水量を越えたので道路が封鎖されたそうです。チャンチャンということでさっさと撤収。人間自然現象には勝てません。
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